Special Interview with

CHRISTIAN
WIJNANTS

それはまるでひとつの発見ような、美しいテキスタイルとプレイフルなデザインワークに、ファッションを愛する多くの女性たちがそのコレクションを心待ちにしています。10周年を迎えるランドオブトゥモローは、クリスチャン・ワイナンツとほとんどの時間をともに過ごしてきました。その実8年という時間は、あっという間に感じられました。
なぜなら、ランドオブトゥモローのスタッフもまたお客様と同じように、毎シーズン楽しみにしているから。私たちを惹きつけてやまないブランドの魅力を知りたくて、デザイナーのワイナンツさんのアトリエを訪れ、自身が手がける服への思いを聞きました。「2019-20年秋冬コレクションは、アメリカ人アーティストのアリス・ニールがインスピレーション源になっています。彼女のすばらしい色彩感覚や作品の構図、本人のサインに魅了されました。家族、友人やアーティストの肖像画といった彼女の作品はとても親密で繊細に表現されており、さらにそこから人々の個性を垣間見ることができるのです。様々なペイント技法がシルク素材やジャガード織りのニットなどに生かされているのです」
アートからコレクションの着想を得る彼は、日本の文化にも関心を寄せているよう。さらに、長年の関係を築いたランドオブトゥモローと、そして私たちのショップを通して日本と強い結びつきを感じてくれていました。
「日本には伝統的価値観が根付いており、それと同時に創造性と革新を見る目があります。いわば過去と未来の玄関口です。これらの二面性──高いクオリティと美しいものに対する愛情だけでなく、クリエイティブなデザインや前衛的なデザイナーへの興味も、ランドオブトゥモローの店頭で垣間見ることができます。昨年初めてショップを訪れ、すぐさま恋に落ちるかのように気に入りました。このショップと私のコレクションは同じ感性と美しさを持っていると感じましたし、これほど美しくモダンで、かつ温かみのある環境の中で、私自身が長年愛し尊敬してきたデザイナーの作品が共存していることがとてもとてもステキなこと。私の作品が店頭に陳列されていることを誇りに思います」
ランドオブトゥモローを媒介に日本への好意を育んでくれたワイナンツさんに、自身のブランドと日本の関係を聞くと意外な答えが。「日本と日本が持つ豊かなカルチャーが好きなので、コレクションをデザインする際は特に日本の女性の方を意識しているんです」と優しく微笑む。
「日本人女性のスタイリングやレイヤリングのセンスは、世界の中でも個性的です。日本のお客様が自分のコレクションをどのように着て、解釈されているのかを見ることは、デザイナーとしてとても注目しています。その中で、皆様が楽しみながら私の服を選んでくれることが、私にとって大切なことなのです」

CHRISTIAN
WIJNANTS クリスチャン ワイナンツ

Christian Wijnants デザイナー
1977年ベルギーのブリュッセル生まれ。2000年にアントワープ王立美術アカデミーを卒業し、2001年のイエール国際モード&写真フェスティバルでグランプリを受賞。〈DREIS VAN NOTEN〉のアシスタントとして経験を積み、2003年に自身のブランドを設立。2005年には、スイス・テキスタイル・アワードでグランプリを受賞。2006年には、ANDAM(フランス国立モード芸術開発協会)アワードを受賞している。